• 2005.10.07

    日本一の財団として為すべきこと

    今日は秋雨の週末ということで、Canpanのユーザビリティの向上に向けた会議三昧のこの一週間を振り返りました。

    Canpanはまだ産声を上げたばかりで、名だたる有名コミュニティサイトには全く及びません。
    それ故に、まだ成長途中の、そんなCanpanを支えてくれるユーザの皆さんにお詫びと感謝の気持ちでいっぱいです。

    Canpan運営事務局では、そんなCanpanをできるだけ早く一人前にするため、知恵を絞る毎日です。あと二年後には、Canpanを負けないサイトにしたいと思っています。

    なぜCanpan運営事務局、というか日本財団はこうもCanpan運営に本気なのかについて、私なりのコメントを書いてみたいと思います。

    この前の記事で、日本人の誇りについてコメントしました。

    私の働く日本財団は純粋な意味での法律的には民間の財団法人で、年間の助成額の規模的には日本一、世界でも有数の財団の一つです。

    その日本財団が社会に果たすべき役割、その一つは日本人が誇りに思ってくれるような仕事をすること、だと思います。

    いくらお金があったって、ばらまいたって、誇りは買えません。バブルの頃、日本人はむしろ軽蔑されました。
    そんな日本は本当の日本ではないと、世界に宣言するための一つのアイテムとしてCanpanを存在させたいと思っています。

    国の情報から地方自治体の情報、公益法人、ボランティアの皆さん、CSRをしたい企業の方々、寄付したい人たち・・・世の中の、日本を良くするために動くすべての人たちが集う場所、情報の集積地をCanpanが提供し、そこに巨大な公益コミュニティが形成された時、こんなにすごい人たちが、日本を良くするために動いているんだということを世界にアピールできるでしょう。

    「え?だって日本語じゃん」と疑問を持たれた方も多いでしょう、そのとおり。
    日本語ではCanpanの真の姿を海外の方に理解してもらうことは不可能です。
    が、韓国のインターネット新聞「OhMyNews」がハングル文字だけだった頃から世界的に有名になったように、そんなサイトがあるということは広がるでしょう。

    世界を相手にCanpanを運営できるまでの体制は今の日本財団にはありません。
    なので、日本語だけですが、このCanpanが世界から見て一つのモデルケースになるようにしたいのです。
    公益関係の分野では遅れていると思われている日本で、「そんなことはない、日本にもすぐれた活動がたくさん存在する」と世界に誇れる情報を集めたサイトにしていきたいと思うのです。

    わたくどもの会長である笹川は「官の仕事を民がする」という表現で日本財団とCanpanの役割をを紹介しておりますが、Canpanは官も民もすべてを巻き込んだ社会インフラを提供することで、日本を元気にする大きなうねりの一つを作っていきたいのです。

    まだまだ、理想には追いついていませんが、Canpanのこれからに期待してください。

    そして、一番大切なことは、Canpanではユーザの皆さん一人一人の声がCanpanを成長させていくということです。ご意見やアイディア等々いつでも受け付け中です。

    皆さまの声を聞かせてください。