• 2005.12.06

    10年ぶりに葛飾北斎氏と再会

    100年に一度という触れ込みで話題だった「北斎展」に行ってきました

    北斎展は10年近く前、たしか江戸東京博物館だったと思いますが、それに行って以来、満足なものに行けていなかったので、とてもありがたい企画でした

    葛飾北斎氏の作品の素晴らしさは、すでに色んな人が書いているし、今さら拙文の私が加えるものもないので割愛しますが、今回、北斎展に行って思ったことは「同じ絵を見ても、見た年齢で感じることがここまで違うのか」ということでした

    今回、500点もの彼の作品に触れ、10年ぶりに再開を果たした絵もたくさんありましたが、その頃と今の自分とで魅かれる作品がかなり違っていたのです

    以前は、主に柔らかな曲線で描かれた作品に魅かれたのでしたが、今回は力強いタッチで描かれた作品の、筆の強弱や筆を進めた方向の見事さに呆気に取られるほど魅かれてしまいました

    それはその日の気分とかではなく、たぶん自分が変わったのだろうなと・・・
    それがいい事なのか悪い事なのかはわかりませんが、悪くはなさそうな気がします

    ただ、当時と変わってなかったのは、こんな絵を描いてみたいなぁ・・・としみじみ考えたこと

    帰りに部屋に飾りたいと、3万円もする気に入った絵のポスターを買おうかさんざん迷った揚句「やっぱ自分で模写したヤツを飾るから買うのはやめだ」と、3千円の図録だけ買ったあたりは、10年前よりもある意味アグレッシブな自分なのでした

    その足で昔から何度も足を運んだことのある上野の日本画材屋さんに行ったまではよかったものの、日本画をやったことのない自分には何から始めたらいいかさっぱりわからず・・・
    『よーし!日本画勉強するぞ!』と心に誓いつつ、「みはし」であんみつ食べた冬の空でした(「みはし」のクリームあんみつはヤバうまなのでぜひお試しを)

    浮世絵といい、あんみつといい、やっぱり日本の文化っていいよね

    ちなみに日本画用の面相筆は水彩画、プラモデル、釉薬塗り、ネイルアートなどなど、マルチに使える優れものなので、昔から愛用してます
    油絵には向いてませんが、その他の描画用途にはかなり汎用性が高いのでお勧めです