• 2006.06.04

    ナスカ展に行く

    国立科学博物館で開催されている「ナスカ展~地上絵の創造者たち~」を観に行った。

    ご存知の通り、ナスカの地上絵ほどロマンをかき立てられる世界遺産も少ない。

    さらにミステリー好きな私としては、ナスカの地上絵は、それこそ小学生の頃から好きな史跡である。

    以前、とあるご縁でペルー大統領専用機でナスカ上空を飛ぶ機会に恵まれたが、あまりに高度が高いので全く地上絵は見えず、行ったことは行ったが、地上絵は見ていないという不思議な体験を持っている。

    ということで、今回の展覧会の目的は地上絵についての薀蓄を学びに。。。のはずが、ハマったのはところ狭しと並べられた壷などの陶器類であった。

    ここに描かれたデフォルメされた様々な絵は、ナスカの地上絵とは違う魅力をたたえていた。
    全体としてはとてもユーモラスで、明るく、思わず微笑んでしまう系の絵である。

    しかし、そのとてもユーモラスな絵が、戦争によって得た敵の首を描いたどろどろ系のモチーフだったりもする。

    彼らにとって戦争に勝つということの喜びを表現し、神に感謝するためのデザインというのは間違いないだろうが、純粋に絵が醸し出す雰囲気的には、この絵を描いた人物、または文明は、戦争すら人生の豊穣さの一つと考えるほどの楽天性を持っていたのではないかと思う。

    ある意味ナスカの人々の図太さというか、ラテンに通じるマインドを、時代を遡って再発見したような気持ちになり、同時にナスカ文明をさらに好きになった。

    今の日本人に必要なのは、こういう図太さなのかもしれないと、理由は特にないが漠然と思い、ぜひ、ファッションデザイナーやインテリアデザイナーにこの意匠を見てもらい、現代風にモダナイズしてもらいたいと思った。

  • 2006.05.24

    愛煙家パラダイス

    日本財団ビルの横には「JTビル」というビルがある

    経産省のグッドデザイン賞を受賞したことのある洗練されたデザインのノッポビル、下から見ると青空を切り取ったように見える

    このビルとその周辺には最近流行りの「禁煙」の文字は無く、逆に「スモーカーズパラダイス」なるエリアがあったりする

    そう、ここはタバコという文化 (あえてそう言おう) の総本山
    この一角は、愛煙家の、まさに天国たろうというエリアなのである

    私はタバコがキライなので分煙は大歓迎だし、お食事処は全面禁煙にすべきと思う人間だが、タバコを吸う人のあまりの疎外されっぷりにはちょっと気の毒さを感じたりもするので、こんなエリアがあっていいと思う

    駅の喫煙コーナーなど、カプセルというかケージの中の見世物のような有様で、「あの中から外を眺めたらハムスターになったような気分だろうな・・・」と思う

    この社会の流れは、言うまでもなく「社会の成熟」と「スモーカーのマナーの未発達」という両者の摩擦が原因だ

    社会とそのシステムが成熟してくると、セクハラやパワハラがそうであるように、それまで水面下で被害者だった人たちの権利というものが擁護されるようになり、その救済措置が法律などで形となって現れる

    これらの動きは歓迎すべき流れであるが、度を超えてしまう場合もある

    個人情報保護などはそのいい例で、病院で患者の名前を呼べないとか、過剰反応しがちなのは日本人のきまじめな性格の発露なのだろうか

    これらは現実に合わせて自動修正されていくと期待したいが、もう一方のマナーの未発達は惨憺たる有様である

    他の人の迷惑を顧みず所構わず紫煙を吐く、吸ったタバコは道に捨てる、手に持ったままぶらぶらと手を振りつつ歩くなどなど、スモーカーのタバコを吸うという行為に対する他人への気の遣い方は無きに等しい

    有史よりタバコの歴史のほうが古いのに、マナーというものだけはどこかに忘れられてきてしまったとしか言いようがない (煙を気にするような人口密度ではなかったという気もするが・・・)

    つまり、JTのCMにもあるとおり、「マナーが問われた」結果加速され、社会が反応したのが、現在の流れなのだろう

    「オレはそんなことはしない、マナーを守って喫煙していた」と言う愛煙家の方もたくさんおられると思う

    だが、一つのカテゴリ「愛煙家」全体で見た時、その主張は残念ながら意味をなさない、一蓮托生なのである

    そこで提案、「タバコのマナーを注意するのは愛煙家同士で!」をスローガンとして実践してはどうだろうか?

    自分の言い方が悪いのは重々承知なのだが、私の場合、タバコのマナーを注意すると一触即発状態、お互いにガルルー・・・という状態になることが多い(子どもみたいだが・・・)

    しかし、「オレも愛煙家なんだけどさー・・・」という一言で、共感ゾーンに相手を引き込むことができるので、愛煙家同士の皆さんの場合はケンカにならないはず

    このお互いの自浄努力で社会の理解を得る努力へつなげることが今、愛煙家の皆さんに求められていると思うのである

    そうすれば、今のようなハムスター待遇というか、少なくとも社会からの冷たい目を受けることは減るはず

    目くじら立てて「喫煙は云々!」と叫ぶ人の心にも許しの心が芽生えるはず

    ちなみに、新橋からJTビルまでの間、毎日歩きながら道端のタバコの吸殻を拾い集めつつ出勤する、おそらくはJTの社員と思われる方がいる

    この方の行動には敬服したいのである

    世の中の愛煙家にはこんな気持ちのすばらしい人がいる(道端にポイしてる人はハンセイしてください)
    という紹介がいたしたく・・・この方を愛煙家の鑑として、英雄列伝に加わっていただいた次第である

  • 2006.05.23

    「はてな」田中さんと会う

    株式会社はてなの田中慎樹さんと昼食を共にする機会がありました

    ウェブサイトの「はてな」と言えば、最近よく耳にする有名サイトです

    この「はてな」の社長近藤氏がなんと日本財団の職員が大学で同じサークルで自転車を漕いでいた仲間という縁 詳細はこちら・・・

    そして田中さんはそのサイクリング部の後輩にあたるというこれまたご縁で今回の昼食となりました

    田中さんは都内を自転車で走り回って営業するというパワフル&爽やか系営業マン

    グローブ部分だけ日焼けしていないあたりはゴルファーかと思ってしまいますが、違います(たぶん)

    見た目どおりとても気持ちの良い方で、あっという間に時間が過ぎてしまいました

    そんな田中さんから後日送られてきたメールに

    >「今よりも生きやすい世の中にすること
    >いいフレーズですね。
    >(これ、オープンにされてます?)
    >
    >僕らもただのIT好き・ネット好きの連中なのですが、
    >結構真剣に、世の中を良いふうに変えることができたら、、と思ってます。
    >
    >その意思を持っている人間がもっともっと増えてほしい、
    >また自分がちょっと年老いたときにそんな若者を支援したい、と思いますね。

    とありました。(田中さんのお人柄がみえる文章なのでそのまま引用させていただきました、すいません・・・)

    今よりも生きやすい世の中にすること
    これは日本財団が掲げる使命を私なりに言葉にしたものなので、オープンになってはいないのですが、これを田中さんへのメールにしたためたことに対するコメントでした

    この言葉にリアクションしてくれた田中さんは、すごくいい人です、間違いなく

    世の中の全ての人が幸せになるとか、自分だけが幸せになるとか、そんな幻想を抱けるほど楽天家ではない自分は、今よりも少しでも生きやすい世の中になってほしいと、そのためのCANPANなんだと自分の中で位置づけています

    「はてな」にも同じ思いの人たちがいて、がんばっているんだということに勇気づけられた田中さんからのメールでした

    田中さん、ご多忙の中、素人の我々にアドバイスいただき本当にありがとうございました!これからもこれをご縁によろしくお願いします

    今回は先輩の森がおごってましたが、今度は私のおごりで!

  • 2006.05.19

    変われるか?NHK

    ふだんの生活でほとんどテレビは観ないが、先日、休みだったこともあって、ふとテレビを点けたらNHKの番組で下の番組をやっていた。

    永井多惠子のあなたとNHK「5月号」

    フードサービス「わたみ」の社長であられる渡邊美樹氏が熱いトークをしていたので、チャンネルを変えずに思わず見てしまった。

    渡邊氏の活動は多岐にわたるが、個人的にすごく注目し始めたのは「学校法人 郁文館学園」の理事長になった頃からである。

    日本の教育が抱える問題点は、文科省や教育委員会だけで解決できるようなレベルでないのはあらためて言うまでもない。そんな中、渡邊氏の教育界進出は『日本の教育を変える起爆剤になるのでは?』という期待感を抱くのに充分だった。

    さらに以前、「構想日本」の企画日本財団ビルでセミナーを行った際、渡邊氏の生トークを聞く機会があり、『マジですごい人だなぁ』と思った。あの時以来、さらに注目するようになり、将来的には何らかの形でCANPANに関わってもらえないものかと思っている。

    そんな渡邊氏は、NHKに対する提言でもとても熱く、NHKが変わらなければならない理由を自分の学校経営を例にしながら説いていた。

    しかし・・・それを聞いていたNHK副会長の永井氏のリアクションとコメントを見た率直な感想は、『NHKは変われそうにない』である。

    「あなたとNHK」という番組に副会長自らが出演する、その決断と行動力は評価できるし、永井氏も辛い立場なのだろう、きっと色々あるんだろうと思う。

    けれども、あなたの立場で、そんな一コメンテーターとしての批評家のように、さも他人事のようにNHKを語ってどうするのか?全く改革したいという熱意というか熱さが伝わってこない。

    渡邊さんのような信念と情熱がなかったら、その下で働く職員が変わるわけないことに気付いてほしい。まだまだあなたは苦しみ抜けていない。そんなの肩の荷が重過ぎる、嫌だというなら今すぐ副会長を辞めるべきだ。

    以前、ブラジルに行った時、日系人の人たちはNHKの番組を本当に楽しみにしていた。日本に住む自分よりも日本のニュースなどに詳しかった。

    世界中でNHKを楽しみにしている人がいる。
    その人たちのために、NHKは変わって欲しい。NHKの理念を実現できる組織として。
    金に飽かして主役級の役者ばかりを集めて大河ドラマを作ることがNHKの理念ではあるまい。しかし、実態はその事実に集約しているのだ。

    NHKを支えてもらいたいと本気で思うなら、人の心に訴えることのできる組織に変わるための生みの苦しみの中に自分達を置き、それを行動で視聴者に訴えてから「受信料不払いに法的罰則」などという対応を検討すべきだろう。

  • 2006.05.15

    ブログ祭りとは?

    本当に久しぶり、あり得ないくらい久しぶりのYo_カッパブログ更新で、正直恥ずかしい中、このブランクを埋めるネタとして「ブログ祭り」はいいんじゃないかと思い、キーを叩いておりますパソコン

    この「ブログ祭り」は、通常月一回開催している「ブログ道場」の特別企画なのですが、何が特別かというと、ブロガーに実際に集まってもらって、お互いに名刺交換してもらいましょうという企画なのですメモ

    通常、ブログサービスを提供している提供元がこんな企画を出すなんてことはあり得ないと思うんですが、CANPANは人と人との心あるネットワークを作ることが、単なる情報提供サイトではない、コミュニティサイトコンセプトそのものでもあるので、デジタルだけの世界から飛び出す、こんな企画が実現しましたキラキラ

    さらにこれには会長の笹川の熱い想いがあり、「とにかく皆さんと話しがしたい」ということで実現したということでもあります音量

    その他、CANPANならではのブログの使い方をしている事例などを、実際にそのブログを書いている方に説明していただくコーナーなどもあり、参考になること間違いなしです電球

    ぜひ、「ブログ祭り」に来て、色々な思いを共有しましょう!まる

    とはいえ、「東京遠いんだよね」、「勤務時間中で行けないよ」という方も多々いらっしゃると思います、将来的には「ブログ道場地方版」や「ブログ道場課外活動版」などを開催していきますので、もう少々お待ちくださいすいません