• 2009.12.11

    スピングルムーヴのスニーカー

    最近、気に入っているスニーカーメーカーが「スピングルムーヴ」というメーカーのスニーカーである。

    できれば自分としては、できるだけ国内メーカーの、しかも頑固な職人さんが作ってくれたものを使いたいと思っている。

    それは、とりもなおさず、「国内メーカーのものを日本人が着なくてどうするんじゃい!」という気持ちもあるし、やはり国内メーカーが海外との競争に負けて潰れてしまうのがイヤだからでもある。

    日本には腕のいい職人さんや熱い想いを持ってファッション業界に飛び込む若い人たちがたくさんいるのに、どうも業界構造的にそういう人たちが活き活きと仕事がしにくい世界になってしまっているようで正直悲しい。

    その業界構造の話は置いておいて、靴についても同じことが言えて、たとえば革靴の型(ラストという)にしても、西洋人と日本人ではそもそも足の形が違うのに、そのラストを使って作った靴が日本人の足になじみにくいというのは当たり前だ。(同じ日本人でも全然違うので、本当はラストを起こすところからオーダーメードするのが正しいそうだが、さすがにそれはお金がいくらあっても足りない。)

    なので、買った靴を大切に履き続けたい場合、メンテナンスもさることながら、まずは自分に合った靴を買うというのが大切なのであるが、その場合、日本人が作った靴のほうが自分の足によりフィットするという可能性が高いということで、多少金額が高くてもその分のバリューはあると思う。

    ちょっと前置きが長くなってしまったが、国産のバルカナイズ製法という製法で作られているというスピングルムーヴのスニーカー、デザインもいいのだが、足にフィットするのでとても履きやすい笑顔

    自分が好きなのは、このような革地のスニーカー。なぜなら、時々軽くメンテしてやれば、キャンパス地と違って洗わなくてもかなり長くきれいな状態でいてくれるから落ち込み チーン・・・

    スピングルムーヴは、海外でも人気があるそうなので、ぜひ MADE IN JAPAN でがんばってほしいと思う。

  • 2009.12.05

    980円ジーンズなんて要らない

    最近話題の、980円ジーンズとか、680円ジーンズなどというものには賛同できないし、買う気にもなれないダメ

    それが良くできていればいるほど買いたくない。

    なぜなら、作っている人の気持ちをこれほど考えない価格設定もないからだ。
    どう考えても、まともな工程を経て作られているジーンズが、その値段で提供できるはずがない。

    昔、陶芸家の友人と中国に旅行した時、有名な景徳鎮で焼きものがあまりに安く売られているのを見て、「こんな安く売られたら、作った人がかわいそうだなぁ。」と彼が言っていたのを思い出す。

    売る側にきちんとした物を売る義務があるように、買う側にも作り手への敬意というものが必要で、それは対価という形で表現するのが一番シンプルでいい。

    そういう意味で、物を作るという大変な行為、またはそれを作った人に対する礼儀として、この価格は逆に納得がいかないのだ。
    不当に安い商品は、それら作り手をバカにしているように思えてならない。

    「安い給料で、飲まず食わずでも、いいジーンズを安く提供したいんだ私達は!」というすごい心ある人が作っているのかもしれないが、それでも何かがおかしい。

    たとえ作り手がそんなスペシャルマインドを持っていたとして、そのジーンズを流通に乗せて店頭に並ぶまで、どれだけのコストがかかっているだろう?

    そこに持続可能な未来社会があるとは思えないのだが・・・

    いい物が安く手に入る、それはとてもありがたいことだし、各メーカーや流通業、小売店がそれを可能にしていこうとする努力も本当に尊敬に値するものだ。

    そんな社会での出来事だけに、本当にデフレスパイラルの怖さを感じる

  • 2009.12.03

    1,2,3で、施設商品キャンペーン参加!

    CANPANメンバーの山田くんが、自分のブログ「Shop 人にやさしく」ではじめたキャンペーンがすごいことになっているらしいまる

    それが、この「1,2,3で施設商品!」キャンペーン音量

    詳細は、このバナーをクリックしてもらいたいが、「ブログで福祉施設のステキな商品を紹介しよう」というもの。

    そこで私の紹介はこちら。

    ソーシャル・デザイン・ファンドさんが手がける、「ゆめきらきらマグネット」である。

    詳しくは、こちらもソーシャル・デザイン・ファンドさんのウェブサイトをご覧いただければと思うのだが、

    ゆめきらきらマグネットの特長は、

    1)作業所の仕事づくりになる商品 
      →制作費として正当な工賃を設定
    2)ベトナムのガラス職人の応援で作られた商品 
     →ガラス玉は若手職人養成の技術訓練を兼ねている
    3)売上げで地域の応援ができる 
     →売上げの一部はNPOなどの活動応援に
     →応援先は選択することが可能
    4)どんなデザインにも対応できる
     →中に入る絵は自由自在 イメージに合わせて制作

    というもので、ビジネスとしてもきちんと回っている点である。

    私も持っているが、とてもきれいなマグネットである。
    ぜひ結婚式の最後に新郎と新婦が出口で配るお菓子の代わりにこちらのマグネットなどを考えてみていただければ・・・(自分のしあわせで他人もしあわせに!(笑))

    ということで、私のキャンペーン参加はこちらをご紹介!ということで!

    こういうキャンペーンは素敵です!

    ちなみに、山田くんのブログは、「人にやさしく」でGoogle検索すると、さすがに本家の「ブルーハーツ」には勝てないものの(当たり前か)、なんと1000万近くあるページの内、7位に出てくる!

    この善意の輪が広がることを祈ってまっす!笑顔

  • 2009.12.01

    世界から日本に発信するファッション

    来年から、自分が会長を務める「日本クールビズ協会」の動きも活性化しそうなので、自分のブログにファッション関係のカテゴリが無いのも変かと思い、こんなカテゴリを作ってみた笑顔

    日本という国は世界の他の国に比べて、人口比でオシャレな人が多いと思う。

    オシャレの概念も違うし、そんな調査データはおそらく意味がないから世界中のどこにも無いと思うので、あくまで個人的な見解にすぎないが・・・落ち込み

    社会心理学的には「外出する時にオシャレに気を遣っていますか?」という質問を10代後半から70代くらいまでで年代別に聞いてみると、別の意味で興味深いと思うのだが、そういう調査はあるのだろうか? (ウェブでは探しきれなかったが・・・)

    それはともかく、そんな日本人のおしゃれの歴史は、古くは邪馬台国の顔面へのペイントくらいまで遡れると思うが、やや検証が困難なので、もう少し衣類と関連の出てくる平安時代の十二単衣くらいまで近代に戻ろう。

    この十二単衣は、貴族階級のみの特権とはいえ、日本人の色彩に関する感覚の鋭いことを証明していると言える。
    正確には12ではないものの、12の色をもって一つのコーディネートとなすという発想はすごいし、源氏物語絵巻や平家物語絵巻の服装を見てもその美しさには驚いてしまう。

    そんなファッションの歴史を持つ日本から今、ファッションで世界に色々な発信がされている。

    そんなこととか、自分の好きなメーカーなどを取り上げ、今、とても苦しいファッション業界を通じて日本を元気にすることを考えてみたいのが、このカテゴリーである。

    たぶん色々と意味不明の記事が上がると思うので、そこは何卒ご容赦を・・・拍手

  • 2009.11.30

    世界を動かすということ

    お招きにあずかり、「GATE」という映画を観る機会を得た。

    また、実際に映画を撮影したマット・テイラーさんから直接お話しを伺うことができた。(この話が本当に良かった。個人的には映画よりも良かった。)

    【写真はこちらのオフィシャルページから拝借しました】

    知る人ぞ知る映画であろうと思うのだが、恥ずかしいことに全く知らなかった。

    鳩山首相も数回観て、元ロシア連邦大統領のプーチンさんも観て号泣したというこの映画、ものすごく考えさせられる内容であった。

    一番考えさせられたのは、この映画によって、様々なことが動き始めたという事実である。

    最も象徴的なことは、この映画の中にある、60年間決して開くことのなかったトリニティのゲートが初めて開いた、その事実であろう。

    反核でも、反戦でもなく、広島の原爆の火を、それが人類史上初めて生まれた場所、「トリニティ」に戻す。ただそれだけの行為。

    それを淡々とドキュメンタリーにした映画が、なぜ今まで反核や反戦が叫ばれ、活動が続けられたのに世界が動かなかった、その扉を開いてしまったのか?

    その行為になぜプーチンさんは号泣したのか?
    なぜ松島菜々子さんをはじめ、世界中の有名な女優やアーティストがボランティアで参加してくれるのか?

    世界はそれに価値を見出すのか?

    なぜブッシュ大統領(当時)は、「一人の人間として彼らにゲートを開かないわけにはいかない。しかし、大統領として開くわけにもいかない。」と言ったのか?

    こういう活動の場合、人はモチベーションと共に動くものだ。
    そのモチベーションは、その内容が悲惨であればあるほど、社会に対しては鋭角になる場合が多い。

    しかし、GATEに出てくる僧侶達の活動は全く尖っていない。本当に穏やかな水面のようだ。

    「北風と太陽」という逸話があるが、この映画は、それを反戦と反核運動というカテゴリで行う究極の形の一つであるように思った。

    世界を良くしたい、そのために世界を動かしたい、または世界に動いてほしい、そのきっかけを作りたいと思ったら、このGATEの活動と広がりに、そのお手本となる秘訣がたくさん詰まっていると思う。

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    原爆を使ったアメリカの行為を許容するのは人類としてNGだと思う。
    しかし、それが市民への無差別虐殺であったと認めたアメリカという国はすごいと思う。
    そして、60年という時間は必要であったかもしれないが、GATEを開いたアメリカ人もまたすごいと思う。

    ※最後にゲートを開けるかどうかの判断を、ホワイトハウスはその日の担当門番に一任し、太平洋戦争で日本人の捕虜となった父を持つその担当官は絶対に開けないだろうと思われていた。しかし門は開けられた。それが国というより「アメリカ人」のすごさである。

    これは、100人が観たら、100通りの思うことがある映画である。
    ぜひ機会があれば、観てほしい。

    ご招待くださった皆さま、ありがとうございました!