• 2005.09.16

    自治会の不思議

    自分の住んでいる地域で不思議なことが起こっている。
    今のところに引っ越して丸4年になるが、その頃からすでにそれは起こっていて、最近さらに加速中。

    事の発端は、例の「オウム真理教」の幹部が、ある家(これがなんと自宅からわずか三軒隣)に逃げ込んだことから地域住民間で摩擦が起き、自治会内で意見対立が起こってしまったということらしい。(その幹部も今は別の場所へ引越し、見た目、街は平穏になった。)

    しかし、分裂した自治会はその後、別の理由も合わせて訴訟へと発展、自治会の活動は他から見るとかなりグレーな状態が続いていた。ちょうどこのヒート時代に引越ししてきたので、家のポストには「自治会長を訴えるに至る経緯について」というようなビラが入っていたりした。

    そして、去年から昔からの自治会(A自治会)とは別の新自治会(B自治会)が発足した。

    その理由は、色々あるのだが、要はA自治会はブラックボックス自治会で、役員の選出は特定の幹部が集まった中でしか行われない、収支会計すら情報公開されていない、「これはおかしい」ということらしい。

    この情報が正しければ、確かにおかしい。

    そして、それについて有志で、「なぜ収支を公開しないのか」とA自治会に問い合わせたところ「自治会は任意団体なので公開する義務はない」と答えたという。

    これがホントならホントにおかしい。
    会費を集めておきながら、納めた会員に対して「何に使おうが勝手でしょ」と宣言しているようなものだ。

    そんなA自治会にあきれ果てた有志で、別の、いわゆるオープン型のB自治会を作ったという経緯のようだ。

    B自治会は積極的に地域にビラを配布し、B自治会の趣旨や今後の活動について広報を行っている。それを読む限り、彼らは非常によく勉強しているようだ。

    これに対するA自治会からのビラには「B自治会は公(自治体)に認められた組織ではないので安易な参画は慎んで欲しい。」という内容だった。

    「任意団体だから」と言いながら、一方では「自分達は公(自治体)に認められた組織」と言うA自治会。どうも自分から見るとA自治会がうさん臭い。

    はっきり言ってしまうと、新参者ということもあり、今生活している中で自治会が無くて困っていることは何もない。

    なので、なおさら冷静に二つの自治会を見てしまうが、同じ地域に住む者同士が分裂しているというのは何もプラスが無いことだけは明白。

    なので、平等にA自治会へ会費を納めるのもやめ、どう転ぶのか、しばらく推移を見届けたいと思っている。

    この一件は、都市型、または情報化時代の自治会のあり方を考えるきっかけになったという点で、自分にしてみるとありがたい教材ではある。(うれしくないけど・・・)