• 2005.11.25

    ビル・ゲイツ氏に思う

    前回のブログで「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」に触れたので、今回は例の「レスター手稿」を個人所有するマイクロソフト会長ビル・ゲイツ氏について・・・

    彼が世界一のお金持ちであることは有名ですが、世界一の財団を作ったことは、日本ではほとんど知られていません
    しかし、アメリカでは、私財の多くを投じてビル&メリンダ・ゲイツ財団を作った彼は、そのことによっても正しく評価されています

    また、アメリカの国連への拠出金の不払いについても、個人的に支払いをしてもいいと申し出たり、やることが本当にマクロですごい

    また、マイクロソフトが、実は障害者に対するOSのあり方などについて積極的な試みをしていることも日本ではあまり知られていないことです(日本語対応OSもその機能は持ってるんですけど)

    そんな中、川北さんがご自分のブログの中で「CSRの三大暗黒大陸」という非常に興味深い話をされていますが、日本の場合、このIT業界の巨星企業のCSRも暗黒大陸の一構成員の資格充分と思わざるを得ないように思います

    寡占状態を作り上げたIT業界の巨星企業が次に何をするかと思ったら、ローン会社の設立やメディアの買収・・・

    馬の目を射るような業界で甘いことは言ってられないという思いもあるのかもしれませんけど、もうちょっと人にやさしいお金の遣い方があってもいいんじゃないかと、レベルの差を見せつけられる思いです

    自分の会社が社会に貢献しているという事実は、その中で働く社員にとって自社に誇りを持てることになるわけで、自社のブランドイメージの向上だけでなく、社員のモチベーションのアップになって、とてもいい結果を招くと思うんですが・・・

    それはさておき、世界一のビル・ゲイツ氏は思想的な部分でも世界一にふさわしい男だと思うわけで、そんな彼が「レスター手稿」を個人所有していて、それを美術展に出品してくれたという事実は、なんとなくとてもいい感じだなぁと・・・