• 2006.10.15

    エコバスでコットンボールを摘む Vol.1

    CANPANでは毎月「ブログ道場」というものを開催している。
    これは、これからブログを始めたい、今行っている情報発信を見直したい、他の同じような活動をされている人と情報交換したい、というような方や団体の皆さま向けの月イチ連続講座である。

    詳細はこちらをご覧いただくとして、今日はそのブログ道場のエコ版、エコロジーオンラインという団体とのコラボで「普通の人の連続エコ講座」をこちらも月イチで開催していて、その第三回目の課外授業編ということで、EOLの地元、秋の渡良瀬へエコツアーに行ってきた。(長い説明ですいません・・・)

    エコツアーということなので、乗り物にも気を遣わなければならないわけだが、今回の乗り物は「天ぷら廃油で走るエコバス」である。
    写真だとわかりにくいが、側面に「天ぷら油で走ってます」と書いてあります。(正確には貼ってある)

    軽油でも走る写真のバス、見た目や乗り心地は普通のバスと変わらない。
    おそらく唯一の違いは排気ガスの臭いであろう。マフラーに顔を近づけてもほとんど臭いがしない。

    もっと天ぷら油の臭いがするものかと思っていたのでそこは良い意味で期待を裏切られた感はあるが、よく考えてみるとそんな料理時のような臭いがする不純物過多な燃料ではシリンダーの中で焼付きなどのトラブルが起こってしまうだろう。

    食用油を再利用して使うということで、その部分については確かにエコであるが、CO2や窒素酸化物の排出量としては軽油使用時とほとんど違いがないとのことであった。したがって化石燃料ではなく、植物性油を使用することによるいわゆるバイオマスな部分がこのバスのエコたるところ。

    取り組みとしてはとても面白いが、最大の課題はやはりコスト高、環境にやさしいことはえてして財布に厳しかったり、体力に厳しかったりする。このハードルは常に環境問題解決を困難にする最大の高さを誇り、眉間に皺が入ってしまう点である。

    昨今の原油高に伴うアメリカでのハイブリッドカー人気に見られるように、環境にやさしいことと経済性がバーターを考え得る時代まで地球は待ってくれるだろうか・・・