• 2006.11.20

    ギターで環境問題を考える

    この写真をぱっと見て「お!」と思った方がいたら、きっと私と間違いなく音楽の趣味が合う人でしょう、ぜひお友だちに・・・笑顔

    そうです、このギターは日本のハードロック界を代表する天才ギタリスト山本恭司さんのモデル、これまた日本が誇るメーカーYAMAHAの「HR-Custom」というギターですギター

    物持ちがいいというか、道具を愛する私は20年も前に買ったCHARVEL(シャーベル)社という今は無きこれまたニッチなギター(聖飢魔Ⅱのルークさんモデルだったかな。。。)をずっと愛用してきたのでしたが、あるきっかけで、昨年、このHR-Customをお財布的には相当無理して買いました。

    理由は。。。生産終了、だからです。

    受注生産のギターということで、生産終了前にオーダーしないと買えないということで、購入の運びとなりました。

    なぜ生産終了か。。。それはこのギターの特徴として、音響特性の異なる材を六層(カーリーメイプル+スプルース+メイプル+マホガニー+カリン+マホガニー)重ねて重厚な音を作り上げているのですが、その製作に必要な優良な材の入手が困難になってしまったからという理由でした。

    ストラディバリが織り成す世界一の音の秘密は、そのボディに塗られた企業秘密であったニスにあるというのは有名な話ですが、今回の話はそんな製造工程以前の話、良い音を出せる優れた木材が地球上から消えはじめているということ。

    エジプト文明を支えたレバノン杉に見るように、その材が珍重された結果、ある種の木が地球上から姿を消すということは昔からあったことです。

    しかし、今の地球上で起こっている種の絶滅は、もっと大規模な、レバノン杉がマグロの一本釣りのような漁法で絶滅したとするなら、投網でザックリ系の絶滅。絶滅のスピードも量も種類も段違いです。

    音楽メーカーのみなさん、自社の生産品のために、これからも良い木材を使い続けられるよう、ぜひCSRの一環で持続可能な森林の育成を手がけてみてはくれないでしょうか?