• 2006.10.17

    エコバスでコットンボールを摘む Vol.3

    畑散策から戻って、町田さんのお話しを皆でうかがった。

    Vol1で紹介させていただいたとおり、町田さんがどのような方なのかはぜひ著書を読んでいただきたいので割愛、町田さんのお話しをうかがっの感想を・・・。

    率直に言うと、ある意味「雲の上の人」でした。雲

    例えば、町田さんはご息女がはしかに罹った際、「(予防接種はもとより)西洋医学的な処置は施さず、本人の気力と体力を信じて看病した。結果として、彼らはその苦しみを乗り越えて一歩大人に近づいた。」ということを淡々と話されるわけです。

    でも、今の日本で、子どもの親の何人が、はしかに苦しむ我が子を目の前にして、医者にも連れていかずに看病し続けられるでしょう?
    しかも過敏な第三者から「虐待」というレッテルを貼りかねない世の中です。テレビ

    この強靭な精神力というか達観性というか・・・これは、現代の日本人には滅多に真似のできることではない、と思ったわけです。

    とはいえ、その町田さんも色々と悩み、苦しんで今の生活に辿り着いた方。
    私達がその軌跡を学び、自分に当てはめて考え、結果として自分にできることは何か?を導き出すことは大いなる意味を持つでしょう。

    町田さん、貴重なお話しありがとうございました!まる

    で、いよいよお昼ご飯、これがまた美味しい!

    どれもこれも先ほどの無農薬畑で採れた野菜を使ったお料理です。

    作ってくれたのは上岡さんの奥様をはじめとしたEOLの皆さま、感謝感謝でいただきました。

    やっぱり無農薬っていいなぁ・・・(Vol.2と全く違うこと言ってるけど)キラキラ

  • 2006.10.16

    エコバスでコットンボールを摘む Vol.2

    昨日に続き、エコツアーの続きを・・・

    エコバスは交通量の少ない日曜日朝の首都高を順調に進み、途中車内でお互いの自己紹介やビデオなどを見ているうちに予定より早く目的地へと到着。

    柿がなる民家と細い路地、防風林に囲まれた家屋など、日本の田舎の風景が切り取られてそこにはあったが、正直、田舎レベル的には自分の実家とあまり変わらず、「ここで自給自足
    的エコ?」と驚いた。東京でも同じような場所を探すのは23区外ならなんとかなるくらいの田舎レベルである。

    さっそくEOL代表の上岡さんに畑を案内してもらう。
    ここの畑の所有者は明日の記事から登場の町田武士さんという方で、三十年にわたってこの地で無農薬のいわゆる有機農業栽培をされているのである。

    町田さんの暮らしぶりについては、著書「やまずめぐる」に詳しい。ご興味のある方はぜひご一読を・・・おもしろいですよ!

    ほてほてと皆で散策すること2分、アスファルトの路地を挟んだ右と左で雑草の生え方がまるで違うポイントにさしかかる。
    雑草生い茂る側は無農薬畑、一方は除草剤の撒かれた一般的な畑である。

    写真はリンカランの畑と上岡さん

    これを見た私の感想は・・・「農薬ってすごいじゃん」であった。

    人類の歴史は長い間、生物として生き延びるための歴史だった。
    この日本ですら昭和の時代まで餓死という問題は絵空事ではなかった。
    そんな中で、安定した食料を得るために努力した結実が農薬とその改良。

    その人類生存のための戦いの歴史がこの道路を挟んで集約している・・・

    農薬万歳とか、農薬が体に悪いとかいう問題でなく、人がいかに生き延びるために必死だったか、その思いを時間を超えて感じたと言えばいいのだろうか。

    町田さんの生き方には、えも言われぬ魅力を感じる。しかし、社会を俯瞰すれば、人間の手足は伸びすぎて町田さんのような生き方の揺りかごに皆で戻ることはできないだろう。

    だとするなら、人間はむしろ無農薬とかじゃなく、農薬の改良によってこそ生き方を模索するしかないのではないかと、実際そういう取り組みをしている心ある企業があるはずと、少しうつむきがちに思った。

  • 2006.10.15

    エコバスでコットンボールを摘む Vol.1

    CANPANでは毎月「ブログ道場」というものを開催している。
    これは、これからブログを始めたい、今行っている情報発信を見直したい、他の同じような活動をされている人と情報交換したい、というような方や団体の皆さま向けの月イチ連続講座である。

    詳細はこちらをご覧いただくとして、今日はそのブログ道場のエコ版、エコロジーオンラインという団体とのコラボで「普通の人の連続エコ講座」をこちらも月イチで開催していて、その第三回目の課外授業編ということで、EOLの地元、秋の渡良瀬へエコツアーに行ってきた。(長い説明ですいません・・・)

    エコツアーということなので、乗り物にも気を遣わなければならないわけだが、今回の乗り物は「天ぷら廃油で走るエコバス」である。
    写真だとわかりにくいが、側面に「天ぷら油で走ってます」と書いてあります。(正確には貼ってある)

    軽油でも走る写真のバス、見た目や乗り心地は普通のバスと変わらない。
    おそらく唯一の違いは排気ガスの臭いであろう。マフラーに顔を近づけてもほとんど臭いがしない。

    もっと天ぷら油の臭いがするものかと思っていたのでそこは良い意味で期待を裏切られた感はあるが、よく考えてみるとそんな料理時のような臭いがする不純物過多な燃料ではシリンダーの中で焼付きなどのトラブルが起こってしまうだろう。

    食用油を再利用して使うということで、その部分については確かにエコであるが、CO2や窒素酸化物の排出量としては軽油使用時とほとんど違いがないとのことであった。したがって化石燃料ではなく、植物性油を使用することによるいわゆるバイオマスな部分がこのバスのエコたるところ。

    取り組みとしてはとても面白いが、最大の課題はやはりコスト高、環境にやさしいことはえてして財布に厳しかったり、体力に厳しかったりする。このハードルは常に環境問題解決を困難にする最大の高さを誇り、眉間に皺が入ってしまう点である。

    昨今の原油高に伴うアメリカでのハイブリッドカー人気に見られるように、環境にやさしいことと経済性がバーターを考え得る時代まで地球は待ってくれるだろうか・・・

  • 2006.08.14

    湘南の浜辺を海から眺める 湘南オープンウォータースイミング

    今年で三回目となる「湘南オープンウォータースイミング」のお手伝いに今年も行ってきました

    持ち場は例年と同じピックアップ艇、いわゆる途中リタイアの選手を引き上げる救助艇で、リタイア選手を船の上に引き上げる役ボート

    今年は運営事務局やボランティアの皆さん、そして選手の皆さんのがんばりで、ピックアップ艇はえらくヒマでした笑顔

    したがって朝からずっと海の上で揺られ揺られて競技を見守り続けるのみ、消防署などと同様、自分たちが暇なことはいいことだ・・・などと呑気に湘南の海と、自分と闘う泳者の皆さんを眺めさせていただきました泳ぐ

    そんな時間に思ったこと

    同じ湘南の海岸線を陸から海に向かって眺めるのと、海から陸を眺めるのとではずいぶん印象が違う

    源頼朝が鎌倉に幕府を開く一因となった守りに適した複雑な地形、三方を山に囲まれ、一方は海に出る

    その海岸線とそれに絡みつくように走る134号線と車の動き、山々の山腹に立ち並ぶ住宅の配置、海から陸を眺めると、それらをはっきりと把握することができる

    ふと、物事を眺めるに、「木を見て森を見ない」ということわざはあるが、「陸を知るに海から眺めず」ということわざがあってもいいかなと・・・電球

    それはさておき、事故も無く終了した湘南オープンウォータースイミング、運営事務局の皆さん、それを支えてくれたボランティアの皆さん、そして選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!

    来年もまた湘南でお会いできるのを楽しみにしていますまる

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  • 2006.08.10

    月の雫

    タイトルは、RUIさんの曲名でもないし、某飲み処のお店の名前でもなく、昨日の夜の出来事

    ここのところとてもバタバタとしていて、自分の身が静かなところにいるということがない

    じっとしていることが苦手な自分にはそれはそれでありがたいことだが、時としてふとおとずれた静寂に心が浮遊してしまうことがある

    昨日の夜がまさにそう
    もう寝ようかと開け放っていた窓を閉めようとしたら何やらベランダに影ができている

    顔をあげれば、台風一過で東京の汚れた空気も一時的に飛ばされてしまったような、おそろしいほど綺麗な満月が藍の空に浮かんでいた

    その下のベランダの手すり、そこに月の光を浴びる雫が光っていた

    月のしづくってこういうことか・・・

    と、この世界で自分が一人でたたずんでいるような、妙に心が落ち着くのを感じ、吹いてくる風の静けさを感じ、夜の静寂を感じた

    しばらく窓を開け放って愛犬と二人で床に座って月を眺めた

    あまりに贅沢な時間、今風に言えば「時空的セレブ」、タダなのにお金じゃ買えないとこがいい

    自分以外にも、どこかで同じように月を眺めている人がたくさんいるといいのに、と思ったりしていたら、エルナンさんが眺めてたのを発見

    「CANPANに集まる人は同じ思いを共有できる」という寺内さんの言葉ではないけど、ちょっとびっくりした