自分の中で、「泉谷しげる」というアーティストはとても特別な存在だ
泉谷さんを知ったのは、福山雅治さんともコラボをしたことのあるsion(シオン)というアーティストが泉谷さんの「春夏秋冬」という曲をカバーして唄っていたのがきっかけだった。
なんてやさしい歌詞なんだろうと、高校生だった自分は思ったのだが、それを作った泉谷さんの姿を見て、おっとっと・・・と思った。。。
タダの汚いオヤジに見えたから・・・
泉谷さんのライブに初めて出かけた時も相当ショックで、客席から汚いヤジは飛ぶわ、それに返事をする泉谷さんも、まあ、教育委員会の人は眉をしかめるような態度だった。
にもかかわらず、ライブ会場はほんわかとした雰囲気に溢れていて、なんとも不思議な空間だった。
そして、それを作り出す泉谷しげるというアーティストはすごいのではないかと肌で感じてしまった。ヤジを飛ばし合えるのは、泉谷さんとお客さんとが愛情でつながっていたからなのだ。こんなすごいライブを見たことない!と純粋に思ってしまった。
そして、そんな泉谷さんの人柄に引き寄せられるように、自分が好きだったギタリストで、「THE ROOSTERZ」の下山淳さんがアルバムに参加。
この頃、泉谷さんは「布袋(寅泰)の次はお前だ」と下山さんのギターのセンスを高く買っていて、自分もそうかなーと思っていたが、下山さんの時代は来なかった…残念(笑)
泉谷しげるさんをフォークに本流ありと思う方にとっては亜流のアルバムと思うが、そんな自分の、ズバリのアルバムがこの「泉谷しげる ベスト盤」である。
中でも「世代」という、未だにカラオケでは絶対に無いこの超マイナーな曲が大好きなのだ。
下山さんのアルペジオやギターのリフ、ピアノもたまらないのだが、その歌詞の奥の深さにやられている。「父なき世代」、まさに今がその通りではないか。
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闇雲に走る時が終わる
大人になり変わるお前が
父なき世代 いつからか
心の中で そう呼ぶ
命を賭けた時代を
駆け抜けてきたはずの
父なき世代 彼らこそ
世界の道で迷っている
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「世代」歌詞の一部