今、もし「日本の公益活動のことは初心者ですが、実態を知りたいと思ったら何を読めばいいですか?」と聞かれたら「一度、CANPANブログをじっくり眺めてはどうでしょう?」と答える。
それくらいCANPANブログには現場で活動する皆さんの貴重な情報が詰まっている。
一つ一つのブログには、なにげない日々の活動をブログに上げているものがたくさんある。
「なんだ、そんな情報たいした情報じゃないよ」と思う人は、ちょっと思案のしどころである。
今まで、日本の公益活動の現場で起こっている日常を、文字情報として知り得る手段は皆無に近かった。しかも、自分の家や職場で、どこにも出かけることなく、日本中の皆さんの生の声が聞けるのだ。
歴史を紐解けば、平安時代、貴族の生活は文字情報として多く残されているので当時の貴族が何を考え、どのような歴史を歩んだかを知ることができる。
しかし、平安京や平城京にたくさん住んでいた民衆(説によって違うが平安京の場合、10万から20万と言われている)は何をしていたのか?
これは実はわかっていないのだ。
多くの民が住み、生活を営んでいたことは明らかではある。しかし、それらの人々がどのようにして暮らしていたかについての記録は皆無に近い。
つまり、当代の人たちにとって、当たり前すぎる日常は記録されない(されにくい)のである。
結果として、現代の我々は、当時平安京に住んでいた10%未満の特権階級の人々の考え方や歴史でもって、当時の日本を振り返るしかない。
しかし、今、CANPANブログでは、そういった貴重な、日本中の公益業界で活躍する方々の日常が、共有財産として蓄積されつつある。
これは革命的にすごいことではないか?
なんとすごい時代になったのだろうと思う。
この財産の蓄積にネットワーク、コミュニティの動きが加速されれば、「日本を民(みん)の力で良くしていく」というCANPANが掲げる究極的な目標が絵空事ではない目標として現実味を帯びてくる。