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奇跡のマンモス「リューバ」を見る

最近、東京駅の丸ビル界隈に出没する機会が増えたビル

東京駅界隈は、最近とても充実してきていて、銀座ほど混んでいないのに歩こうと思えば銀座までもすぐ歩ける便利さもあって、マイブームなエリアなのである。

その丸ビルで今、2月3日まで「奇跡のマンモス リューバ展」というのを開催している。

3万7000年前の「子マンモス」がシベリアの凍土からほぼ完全な状態で見つかったそうで、世界初公開となるものらしい。

行ったのが平日の夜ということもあって、とても空いていた・・・が、展示物がものすごく少ない・・・これで800円はいかがなものか・・・(ほとんどが場所代かなぁという感じ)困った

マンモスとは何ぞやというパネルやCGなどが並べられた通路を10mほど進むと、冷凍庫に入ったリューバ君に会えるペンギン

思ったより小さいリューバ君であったが、絶滅した生物をほぼ完全な形で見ることができるというのはやはりインパクトがある。頭と右前脚部分に気泡状になったカルシウムの溶けだした後が確認できるということだったが、確かにそれも確認できた。(長い年月の間に肉の隙間からカルシウム分が溶け出すということが起きるものらしい。)

それはさておき、リューバ君が近年発見された経緯というのは、地球の温暖化により厚く覆われていた永久凍土が溶出した結果であるという。

昔の科学の本などでは、寒々しい氷河の地上で毛皮を着た人間がマンモスに向かって槍を投げているようなシーンだったが、マンモスが豪雪の氷河の中で生きていたというのはどうやら間違いで、例えば当時のシベリアは乾燥した草原のような状態だったことが研究で明らかになっている。

考えてみても、いくら温かい毛皮や厚い脂肪に覆われて寒さ対策をしていたところで、生きている以上、あんな巨大な体を維持するだけの食料が氷の世界で手に入るはずは無い・・・おにぎり

また、マンモスの時代よりもずっとロングスパンで見ると南極大陸すら昔は草原だった。

それらを考えると、温暖化とは一体どういう状態を指すのかがわからなくなってくる。

過去、地球上でも何度かの生物の大量絶滅があった。

それらは地球環境の変化に伴うものであるが、それらの変化を促したのは植物だったり、新しい生物の出現だったり、あるいは太陽の活動によるものだったりした。(隕石で恐竜が絶滅したというのは信じたい一方で、やはりちょっと疑問が残る)

今年は洞爺湖サミットも行われる予定であり、地球環境に関する関心が一気に高まる一年になるが、人間が現在の自然環境を守りきれるかどうかについては、個人的にはとても困難であるという気がしている。

なぜなら人が経済活動をあきらめなければ環境を実質的に守ることなど不可能だからだ。

結果としては、おそらく環境破壊は続いていく。だが、その流れを可能な限り緩やかにすることで、生物に対して破壊されゆく環境への対応を準備してもらうことはできる。
これを進化と呼んでもいいと思うが、破壊の坂道をそのくらいの緩やかな坂道にできれば、何とか人間も生き続けることができるだろう。

だが、今の地球で、人間の活動の激しさは歴史上例を見ないものだ。
そんな緩やかな坂の形成など許さないようなものであることは考えるまでもないことである。しかし、それでもなお、坂を緩やかにするための努力を惜しんではいけないのだろう。

まずはできることからはじめよう、ということで省エネに努めるくらいしか、なかなか個人ではできないのである悲しい

【写真を撮ろうとするといつも自分を撮ってもらえると勘違いしてポーズをするメル】