世の中はダークマター(またはダークエネルギー)に満ちているらしい。
「ダーク」というと、「悪い」イメージがあるが、そんなものではない。
見えない、わからないという意味。
例えば月は宇宙空間にぽっかりと浮かんでいるようでいて、地球からの重力だとか、太陽からの引力だとか、慣性の法則だとか、様々な力関係のバランスによって浮かぶことができている。(なんだか人が社会で生きていくことと似ていなくもない・・・)
月が地球の衛星として浮かんでいること、これは、実は奇跡に近い偶然の産物なのだが、それはそれとして・・・
この様々な力、つまりエネルギーの総量を色々な見地から考えると、世の中には目に見えたり、自分たちが知り得る以外のエネルギーや物質(というか質量)が存在していないと理屈が合わない、ということらしい。
その総量、なんと85%!
つまり自分たちが把握できている物質(質量)やエネルギーはわずかに15%しかないことになり、他の謎の部分がこの世界の大部分を占めているということになる。
これは大変だ!
ラジオが無い時代、「箱から人の声が聞こえてくる」なんて魔法の世界の話でしかなかったはず。それは単にまだ人類が電波というものを知らなかったからに過ぎない。
もし、このダークマターが解読され、利用できるようになれば、重力すら制御可能になる。
そんな時代が、地球がこのまま破壊されてしまう前に来れば、人類はなんとかその先も生き続けていけるのでは!
と、下の本を読みながら思った。
「Newton」の「未解決の天文学」