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市民が選ぶCSR大賞(第二回)

スーパー広報術」というサイトのメルマガで「CSR広報の時代」という連載をさせていただいています。

その内容を一部リメイクしてこちらに掲載いたします。

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■今年もやります!「市民が選ぶCSR大賞

会社がCSRの取り組みを続けていく上で最もうれしいことはなんでしょうか?
それはやはり「お客様や社会から応援してもらえること」ではないでしょうか。

応援の方法として最良なのは、その会社の商品を選んで買うことや株を買って長期保有することです。
しかしながら、商品の購入は比較的容易でも株の購入となると大変です。

そこで、もっとベーシックに「声援を贈る」ことができないものか、市民の声をCSRに取り組む会社に社会からのメッセージとして届けることができないかと考えたのが、私が企画・運営の責任者をしている「CANPAN CSR プラス」というサイトで実施する、「CANPAN CSR プラス大賞」です。

■CANPAN CSR プラス■
http://canpan.info/csr/

この大賞は、日本で唯一の「市民が選ぶCSR大賞」です。専門家が選ぶCSR大賞はすでに色々とありますが、市民が直接、その会社のCSRの取り組みに対して投票することができる賞は今のところ他にはありません。

たしかにCSRは様々な取り組み方法と形があり、専門性が高い部分があるのも事実です。したがって専門家による視点でそれらの取り組みを褒めることは大切なことです。

しかしそれだけでは、せっかく一生懸命取り組んでいる内容が市民に理解され広まるスキームが不足したままであり、結果的に取り組み自体が市民に理解されない状況が続いてしまいます。また、市民のCSRに対する理解度はどうなのか、というバロメーターそのものもはっきりしませんでした。

そこで、できるだけダイレクトに市民の声を企業に届かせることができるフレームとして「市民が選ぶ賞」は意味があるだろうと考えました。

そして昨年第一回を開催し、難しいと言われた1万人の目標投票者数が結果的に2万人を超える方からご投票をいただきました。これは、社会の関心の高さを証明すると共に、市民側も会社が取り組むCSRを応援するマインドを持っていることを証明したものでした。

■詳細はこちらをご覧ください■
http://blog.canpan.info/csr2007/category_5/

今年は洞爺湖サミットも行われ、環境に対する社会の関心も過去にないほどに高まっています。それは8月の異常気象など、肌で感じることのできる変化も加わり、加速感を増しています。

しかし、CSRは環境への取り組みが全てではありません。むしろそれ以外にも大切な取り組みが多々あります。それを市民に知ってもらい、投票という形で応援してもらうために、今年は昨年にも増して多くの方にご協力をいただいて開催いたします。

今年のテーマの一つは、「地域(または地方)」と「中小」です。このコラムの中でもこのテーマを比較的多く取り上げてまいりましたが、その理由はこの二つのキーワードが「日本を元気にするキー」であると思うからです。

■地元に根差す中小企業のCSR

今年の「CANPAN CSR プラス大賞」のノミネートはすでに終わっていますが、今年も昨年同様、二種類のノミネート方法を採用いたしました。

一つは、CANPAN CSR プラスサイト上にある各会社のCSRの取り組みの情報開示度が高い会社10社です。
これは自主登録によってCANPAN CSR プラスが提供している48項目について、どれだけ情報を開示しているかを数値化したもので、その数値が高い会社をエントリー要件として22社がエントリーされ、その中から10社がノミネート企業となりました。(結果的に東証一部上場企業10社が残りました。)

もう一つは、全国各地10ヶ所のNP0支援センターという組織が「地方でCSRをがんばっている企業」として一社ずつ推薦する地方推薦枠です。

こちらのノミネートは単なる情報開示度だけではなく、取り組みのユニークさや地域に溶け込んでCSRの取り組みを行っているかどうかなどが評価対象となり、推薦されています。(この独特の取り組みがとても優れているのです。)

青森では、より市民からの声を反映させるため、「青森選抜」として推薦企業を決めるWeb投票を行っていらっしゃいました。

■あおもりNPOサポートセンター■
http://www.a-nponet.jp/

このように、東証一部上場企業は活動規模の大きさ故に要求される社会的責任も大きいため積極的な情報開示の結果として、中小企業の場合は、地域からのバックアップを受けてエントリーされるという形で、全20社がノミネートされました。

■今年のノミネート企業一覧■
http://blog.canpan.info/csraward_2008/category_4/

昨年投票された方々へのアンケート結果では、7割の方が「CSR」という言葉を知りませんでした。それでも投票されたのは、「CSRという流行り言葉ではなく、本質としての企業行動を評価した」結果です。

つまり、市民は会社のCSRの取り組みをきちんと見ていることがわかったのであり、市民が企業のCSRの「取り組み」を応援するということにも真実味と重みが出ました。

そこで今年の投票は、企業名が出る前に当該企業の取り組みがまず表示され、その内容を見ていただいた後、応援したい活動(企業)に対して投票するような画面の遷移となっています。

今年のノミネート企業はどこもすばらしいCSRの取り組みをされているので、それを一覧することができるようにしたかったのです。
この中から市民の皆さんが投票するのはどのような活動なのでしょうか?

私は、ぜひ地元に根付いて昔から続けられてこられたCSRの取り組みが評価されることを願っています。それは、昨年のノミネート企業様がおっしゃられていたとおり、その会社にとって大きな励みとなり、さらに地域を巻き込んだ素晴らしい取り組みになっていくきっかけとなるからです。

地域を巻き込んだCSRの取り組みが市民から応援されることで、地域が元気になる。そんなきっかけをこの大賞が果たせればと考えています。

ぜひ、皆さまもご一票いただき、各社の取り組みを理解する機会とするだけでなく、一生懸命CSRに取り組む会社の応援にご協力ください。

また、お時間が許す方は2008年11月7日(金)に行われる表彰式にもご参加ください!

■ここがポイント■
1.市民(社会)の応援なくして、企業のCSRの継続的取り組みはあり得ない
2.市民は「CSR」という言葉ではなく、企業の行動としての取り組みそのものをきちんと評価しようとしている
3.専門家目線ではない「市民が選ぶCSR大賞」は、企業のCSRの取り組みを社会が応援するという点で大きな意味を持つ

■こちらもぜひご覧ください—————————————
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