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新国立競技場問題、平成三大バカ査定になりませんように・・・

新国立競技場問題、マスコミの注目度も高く、さまざまな意見が飛び交ってますね。

国が造るハードものでここまで国民の関心が集まったのは、最近では沖縄の基地問題を別にすれば、八ツ場ダム建設問題でしょうか。でも国全体で盛り上がった感はなかったですね。
そう言う意味で、今回はやはりオリンピックという国民的関心事の中の出来事ということなのかもしれません。

そんな中、将来の日本の負担などには目もくれず、名誉欲のために奔走する森喜朗氏の「国が2550億円くらい出せなかったのかね」という発言があまりに素晴らしすぎてクラクラしてしまいました。

ここまで言うということは、もちろんご自身も建設費用の一部を自ら寄付されるんでしょうな、と思っておりましたところ、自分が今もらっている謝金は関係者との打ち上げ費用のために貯金されているとの由、身内にはやさしいお人柄にこれまた感涙です。

そんな新国立競技場問題ですが、メイン競技場にかかるコストとしては、これまでの他国での建設経費の約4倍、常軌を逸していると言わざるを得ません。

ハードはいったん作れば終わりではなく、ランニングコストがかかり続けます。ハコものは解体までに建設費の4倍のコストがかかるという試算もあるそうです。
となると2500億円ですから、軽く1兆円超え!

たった一個の競技場が1兆円?!

リアル一万円札を積み上げて競技場が作れてしまうような額です(笑)

そのコストを負担するのも国民で、森さんじゃない。彼はむしろ私たちの税金からお金をもらう側の人ですから。

そんな森さんを取り巻く人たちを見ていきますと、日本の課題が見えてきます。

昔、大蔵官僚の田谷さんという人が「昭和の三大バカ査定」という言葉を引き合いに北陸新幹線とか鹿児島新幹線などの整備新幹線計画を国民に多大な負担をかけるからやめるべきだと発言、物議を呼んだことがありました。

ちなみに「昭和の三大バカ査定」は、戦艦大和・武蔵、伊勢湾干拓、青函トンネルの三つ。
戦艦大和の建造費を今の国家予算規模で対比すると一隻あたり2兆円以上という試算も。
2500億円の建設費なんて安く思えてきますね(笑)

それはともかく、当時、この整備新幹線計画を強力に推進していたのが自民党の幹事長だった安倍晋太郎氏と運輸大臣だった石原慎太郎氏。

そして、この田谷発言に激怒したのが整備新幹線着工促進議員連盟の幹事長をしていた森さんでした、と。

これ、1987年の話。

そりゃ、日本はハコモノ路線から変われないですよね、国の重要なポジションの人たちの顔ぶれが30年前から変わってないんですから。

もういい加減こういう人を国政に送り込むのをやめましょうよ。

国民ができるのはマスコミの報道に怒ってSNSで怒りをぶちまけることだけじゃない。
むしろそんなのは下の下策です。

次の選挙で絶対落としてやる!」って、それができるんですから。