宮崎県は、口蹄疫にはじまり鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火と災害が続いた。
被災された方々には心からお見舞いを申し上げたい。
CANPANプロジェクトでも口蹄疫の被害に遭われたご家庭の子ども達支援のため、基金を設けたところではあるが、同じく鳥インフルエンザで被害に遭われたご家庭にもそれを適用できないかを検討している。
■CANPAN子どもの学び応援基金■
http://blog.canpan.info/manabiouen/
そんな宮崎県に何年ぶりかで訪れることとなった。
宮崎県の門川町で活動するNPO法人「子どもの森」さんにお声がけをいただき、「協働創出市2010」に参加するためだ。
子どもの森さんは、3年前、株式会社ウィルシードさんからの寄付を受けた団体の一つであるが、CANPANデータベースで最高の5つ星の情報開示度に加え、寄付を受けた企業名をきちんとバナーを貼るなど、日本のNPOにとって脆弱な部分にもきちんと対応している素晴らしい団体の一つである。
そのような子どもの森さんが県からの委託を受けて協働創出市を開催するということで、私も参加させていただくことになったのである。
協働のきっかけを創り出すための事業自体は、数年前から行われているが、これは素晴らしいと思えるような事例は、正直あまり生まれていない。
その理由の一つは、やはり日本のNPOの力不足ということが否めない。
特に企業側から見ると、パートナーとしての力量に不安を覚えてしまう団体が多いということである。
それはNPOが悪いというよりも、「公」が社会課題解決のための何もかもを背負って今までやってきたことの弊害によって発生してしまった「社会課題」である。
社会全体が右肩上がりの経済成長を遂げ、予算が潤沢にあった時代はそれでよかったものが、制度疲労を起こしている現在は、もっと「民」の力を信じて任せていくのが正しい。
今後はいかに税金をビジネスが本当に回らないエリアだけに絞って効果的に使っていくかを考えながら、どんどん「民」の力を信じて官が税金を投入し続けなくとも回っていく経済サイクルを作る方法を模索していくべき時だ。