• 2015.07.16

    安保関連法案とか財政破綻とか

    ベトナム戦争のドロ沼化のきっかけとなったのは、例のトンキン湾事件。

    その報復としての大規模な軍事介入。その権限を時のジョンソン大統領に与えたのが有名な「トンキン湾決議」。

    これは上下両院による与野党を含めた圧倒的な議員の支持で承認された。
    この決議が錦の御旗となってドロ沼の戦争にアメリカは足を突っ込んで、国民に多大な犠牲を強いた。

    これが決議された時、支持した個々の議員も国民も、10,000km以上離れたアジアの一国のことなんて正直、別の世界の話だったでしょう。新聞や普及したテレビの中だけの世界。
    まさか自分達がそこに戦争に行かされるなんて若者達だって思ってもいなかったはず。

    でも、戦争ってそういうものなのは歴史が証明してる。
    歴史の教科書の年表みたいにある瞬間に戦争がはじまるわけじゃない。
    わからないくらいのスピードと変化で、気づいた時には、国民の命を一気に奪いに来る。

    今日もまた、とある国では、その変化のグラデーションが濃くなった、そういう日でしょう。
    で、似たようなロジックのものがもう一つ。

    【国の財政破綻】

    ギリシャを見ててもわかるとおり、これもある日突然、唐突に訪れる。
    なんか危険水域なんじゃない???ということはみんなうすうすわかってる。でも誰も対処せず、橋の上から眺めるだけ。そしてある日突然橋ごと流される。

    バブルを知ってる中年世代以上の人は体感してる。
    「こんな経済おかしいよ。長続きなんてするわけない。」と感じながら、誰も崩壊することを信じたくなくて、いえーいと踊っていたら突然弾け飛んだこと。

    ということで、とある国の財政破綻のグラデーションも日々濃さを増しております。
    そんな日本の未来を変えるなら、2020年が一つのデッドライン。

    2025年と思ってたけど、オリンピックを開催することで前倒しになってしまったと思う。
    たった一つの競技場に2500億円もかけて、「妥当な金額」とか言えちゃう人がトップにいるオリンピックは、間違いなく日本の将来に過大な負荷を負わせる結果で終わる。

    そういう意味も含めて、オリンピック不況が来る2021年以降では遅すぎる。

  • 2015.07.13

    新国立競技場問題、平成三大バカ査定になりませんように・・・

    新国立競技場問題、マスコミの注目度も高く、さまざまな意見が飛び交ってますね。

    国が造るハードものでここまで国民の関心が集まったのは、最近では沖縄の基地問題を別にすれば、八ツ場ダム建設問題でしょうか。でも国全体で盛り上がった感はなかったですね。
    そう言う意味で、今回はやはりオリンピックという国民的関心事の中の出来事ということなのかもしれません。

    そんな中、将来の日本の負担などには目もくれず、名誉欲のために奔走する森喜朗氏の「国が2550億円くらい出せなかったのかね」という発言があまりに素晴らしすぎてクラクラしてしまいました。

    ここまで言うということは、もちろんご自身も建設費用の一部を自ら寄付されるんでしょうな、と思っておりましたところ、自分が今もらっている謝金は関係者との打ち上げ費用のために貯金されているとの由、身内にはやさしいお人柄にこれまた感涙です。

    そんな新国立競技場問題ですが、メイン競技場にかかるコストとしては、これまでの他国での建設経費の約4倍、常軌を逸していると言わざるを得ません。

    ハードはいったん作れば終わりではなく、ランニングコストがかかり続けます。ハコものは解体までに建設費の4倍のコストがかかるという試算もあるそうです。
    となると2500億円ですから、軽く1兆円超え!

    たった一個の競技場が1兆円?!

    リアル一万円札を積み上げて競技場が作れてしまうような額です(笑)

    そのコストを負担するのも国民で、森さんじゃない。彼はむしろ私たちの税金からお金をもらう側の人ですから。

    そんな森さんを取り巻く人たちを見ていきますと、日本の課題が見えてきます。

    昔、大蔵官僚の田谷さんという人が「昭和の三大バカ査定」という言葉を引き合いに北陸新幹線とか鹿児島新幹線などの整備新幹線計画を国民に多大な負担をかけるからやめるべきだと発言、物議を呼んだことがありました。

    ちなみに「昭和の三大バカ査定」は、戦艦大和・武蔵、伊勢湾干拓、青函トンネルの三つ。
    戦艦大和の建造費を今の国家予算規模で対比すると一隻あたり2兆円以上という試算も。
    2500億円の建設費なんて安く思えてきますね(笑)

    それはともかく、当時、この整備新幹線計画を強力に推進していたのが自民党の幹事長だった安倍晋太郎氏と運輸大臣だった石原慎太郎氏。

    そして、この田谷発言に激怒したのが整備新幹線着工促進議員連盟の幹事長をしていた森さんでした、と。

    これ、1987年の話。

    そりゃ、日本はハコモノ路線から変われないですよね、国の重要なポジションの人たちの顔ぶれが30年前から変わってないんですから。

    もういい加減こういう人を国政に送り込むのをやめましょうよ。

    国民ができるのはマスコミの報道に怒ってSNSで怒りをぶちまけることだけじゃない。
    むしろそんなのは下の下策です。

    次の選挙で絶対落としてやる!」って、それができるんですから。

  • 2015.07.05

    Tシャツアート展2015 FINAL 最終日!

    10年間続いてきた「Tシャツアート展」も今年でFINAL、そしてその最終日、現地での注文ならではのMY Tシャツを作っていただきましたー!わーい(嬉しい顔)

    ボールペンアーティスト、KEITH SUZUKI さんデザインの金魚
    超シブいですー

    ■KEITHさんのサイト■
    http://keith-gallery.com/

    もう一枚が日本財団賞となったAKIKO TAKEMOTOさんデザインの「波紋」。藍鉄色のTシャツにホワイトで作ってもらいました!
    こちらはTシャツアート展FINALを飾るに相応しいコンセプトとデザインです右斜め上

    ■AKIKO TAKEMOTO■
    http://akikotakemoto.com/

    2枚とも水に関連するデザインのTシャツということで、釣りの時に着ようかと…

    日本財団ビルでのTシャツアート展は今日で終わりですが、7月9日からは渋谷の国連大学 GEOCで巡回展が予定されています。

    オリジナルTシャツをその場で作ってもらえるのは今日までですが、ウェブショップではTシャツの色とデザインの色を選んで注文できますのでぜひ!

    ■Tシャツアート展2015 FINAL 公式HP■
    http://jmaa.info/web/?page_id=325

  • 2015.06.26

    Tシャツアート展 Finalがスタート!

    いよいよ、クリエイターのみなさんによる社会貢献アートイベント「Tシャツアート展 Final」がはじまります。

    10年間にわたる活動、それに長らく携わらせていただき、たくさんのクリエイターの皆さんとお会いすることができました。

    彼らを見ていて感じてきたことは、自分の持っている才能(クリエイティビティ)への飽くなき挑戦と、それを社会のためにもっと何か使えるのではないか、という熱い思いです。

    振り返れば、自分が「世界を変えるデザイン展」や「未来を変えるデザイン展」で「デザイン」という言葉にこだわり続ける理由の一つをこれらの方々から学んでいたのではないかと思います。

    自分は、社会の中でイノベーションを起こすトリガーはクリエイティブが担っていると思っています。

    社会制度や仕組みを変えることだってクリエイティブ。デザインという言葉も、日本ではプロダクトデザインのような狭義の意味で考えることがまだまだマジョリティですけど、本来の意味が理解されて使われ出しています。

    クリエイターという言葉も、きっとその意味と役割はどんどん拡がって社会を変えるきっかけを創っていくんだと信じています。

    そういう意味において、10年間で600人以上のクリエイターの方々が、この社会貢献アートイベントに関わっていただけたこと、こんなにもたくさんのクリエイターの方々がこういう領域に関心を持ってくれていること、これらに何か新しい可能性とその未来を感じずにいられません。

    東日本大震災の時、本業を放り出して被災地をキャラバンして絵を描くことを通じて被災地の子ども達のメンタルケアを行ってくれたアーティストの皆さんの行動に感動したことなど、忘れられない思い出が詰まっているTシャツアート展、私も審査員という大役をいただき楽しみにしています。

    最終日となる7月5日にはイベントも予定されているので、ご予定がつく方はぜひ!

    みなさんとお会いできるのを楽しみにしていますわーい(嬉しい顔)

    ■Tシャツアート展 FINAL公式ページはこちら■
    http://jmaa.info/web/?page_id=325

  • 2015.06.17

    イーロン・マスクの学校づくりに思う

    日本の文科省が本気で日本の教育を変えたいと思うなら、次の日本を担ってくれる人材を育成したいと思うなら、こういうところにアイディアを求めていく必要があるんじゃなかろーか・・・

    人類史上、おそらく今が種としては最盛期でありながら最も困難な時代を迎え、そしておそらくはこれからもっと困難な時代へ突入せざるを得ない、このままなら。

    そんな時代が予測されている中で、次の世代のための教育はどうあるべきか?
    このまま「あとはよろしく!」と大人たちが退場していくのはあまりに無責任過ぎやしませんか、と思うわけです。

    そんなこんな時代の中で、全てはこれからとはいえ、それを解決できる人財を育成できる可能性をこの学校には感じてしまう。

    イーロン・マスク氏、なんだかもうホントすごいっす。彼を「実業家」とかいう一つのカテゴリーで表現するのは意味無いよなぁと。

    ■イーロン・マスクが学校を設立した理由■
    http://elongeek.hatenablog.com/entry/2015/05/23/213923