2015.06.12
100年に一度の豪雨やら、50年に一度の豪雨やらが毎日のように日本を襲い、暗いニュースが後を絶たない中、日本がめでたく「化石賞(Fossil of the Day)」でなんと三冠、グランドスラムを達成するという偉業を成し遂げました!
これは、気候変動問題に取り組むNGOである気候変動アクション・ネットワーク(Climate Action Network =CAN)がCOP開催に合わせて、気候変動問題に対して前向きな動きをしない国などに贈っている不名誉この上ない賞でございます。
そのアワードで日本がまさかの総なめ・・・情けないことこの上なし・・・
環境技術大国やら、チームマイナス6%やらチャレンジ25やら、いろいろありましたけど、結局これかい、と。
再生可能エネルギー分野においてもいつの間にやら後進国。最近の日本は本当にダメダメな国へのシフトがハンパない。
こういうカッコ悪い国は全く美しくないわけで、安倍さんの言う「美しい国」ってどんな国なんだろう・・・環境政策もその中に入ってたはずなんだけど。
■Fossil of the Day■
http://www.climatenetwork.org/fossil-of-the-day
2015.05.23
AFPBB Newsによれば、フランスでは大手スーパーマーケットに対して売れ残った食品の廃棄処分を禁止する法案を全会一致で可決したとのこと。
■AFPBB News■
http://www.afpbb.com/articles/-/3049510
本記事によれば、今後、大手スーパーは食品廃棄を防止する対策を義務付けられて、売れ残った食品でまだ食べられるものは慈善団体へ寄付するか、家畜の飼料や農業用の堆肥に転用しなければならないそうな。
そしてまた、全店において食品寄付を行っている慈善団体と契約を結ばなければならないというおま
け付き。
フランスと言えば食料自給率は110%超え、農業大国で知られているわけですが、同時にフランス人1人当たりの1年間の食品廃棄量は20~30キロで、そのコストは最大で年額200億ユーロ(2兆7000億円)にも上るという食料廃棄国でもあったというわけですね。
フランス政府としては2025年までに食品廃棄量の半減を目指してのこの法案ということで、全会一致というのは滅多に無いことだそうです。
これは本当に素晴らしい。
世界では10億人が飢餓で苦しみ、5秒に一人の子どもが餓死していると言われる一方で、これだけの食料が捨てられているという事実がある。
日本人の中には、そんな飢餓に苦しむ子ども達のために寄付している方がたくさんいらっしゃる。
これもまたこれで素晴らしい。
が、しかし。。。
そんな日本、スーパーに並ぶ食品の6割近くは輸入品。その量、年間で5000万トン以上。
さらにその3割近くを捨てていて、その量、2000万トン(ホントに?!)
2000万トンのすごさたるや…WFPによる世界の食糧援助の総量は470万トンだそうなので、その軽く4倍、途上国なら5,000万人分にもなる穀物量が廃棄されているということだそうで。。。
さらにさらに、その半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられていて、残飯の総額は、全体で年間11兆円!(旧科学技術庁「資源調査会第123回報告」より)
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額で、その処理費用で、さらに2兆円が使われていると。
その廃棄率は、世界一の消費大国のアメリカをドーンと上回って世界一。日本ほど大量に食糧を輸入しながら、廃棄を続けている国はない、と。
先ほどの飢餓問題も、世界で穀物は24億トン生産されていて、その量は世界中の人たちが必要な量の約2倍生産されている。
つまり食べ物は足りていないわけではなく、適切に配分されていないだけ。
一方では大量廃棄、一方では大量餓死・・・
うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる、と言ったのは、相田みつを氏。
まさにそのとおりなんですよね。
ちなみに、これからの気候予測によれば、砂漠化が進むことで農業生産量は減少し続け、飢餓に
苦しむ人たちの数はどんどん増える。
まずは自分の目の前にある食べ物を無駄にしないことからくらいしか個人にはできないけど、なんともやりきれない。
フランスに見習って、せめて日本の政府も早くこういう動きをしてほしいもんです。
2015.05.20
CSRコンサルタントの安藤 光展(あんどう・みつのぶ)さんが手がける「CSR Meetup」、様々な企業の方を毎回お招きしながらダイアログを行うイベント(?)です。
■CSR Meetup Facebook ■
https://www.facebook.com/groups/288972971127467/
こちらの第7回のテーマが「コミュニティ」ということで、お声掛けをいただきましてお話しをさせていただきました。
当初は、私の話を聞きにどれだけの人が集まってくれるのか…などと不安がっておりましたが、なんと満員御礼…感謝感謝です。
これは参加されるみなさんにとって役に立つ話をしなければ、といつも以上に気合いを入れて臨みまして、皆さんと約二時間、情報交換などもさせていただきました。
このような場に来られる方々が会社に戻り、周りの無理解などにも苦しみながらも自社のCSRを本質的なものに近付けようと尽力される。
私としては、そのような方々をなんとか側面支援してCSRに取り組む価値を上げるということをサポートしたいなぁといつも思います。
安藤さん、素晴らしい場にお招きいただきありがとうございました!
またご多忙の平日の夜にも関わらずご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
イベントの詳細はCSR Meetupのホームページをぜひご覧ください。
■第7回 CSR Meetup■
http://andomitsunobu.net/?p=9954
2015.02.20
空手に興味の無い人には全く理解できないと思いますが・・・
空手には寸止めとフルコンタクトという大別すれば二つの流派があり、双方の流派はこれまでめっちゃ仲が悪かったんですね。
特に、このニュースにある二つの流派、それぞれの最大流派である全日本空手道連盟と極真会館は、歴史的経緯もありますけど、KING OF 犬猿の仲。その二つが東京オリンピックの競技入りに向けてまさかの大同団結。
■空手の東京五輪競技入りへ全日本空手道連盟と極真会館が歴史的合体■
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/367693/
これは、双方の流派で空手を修行した身としては本当に「マジで?!」という感じです。
一方で、空手がオリンピック競技になる必要性については、個人的にはどちらがいいのかわからない。
ただ、それを目指すことで、これらの流派が積年の壁を超えてお互いを認め合うことができたことは大きいなぁと。
自分の場合、学んだのは空手がメインで、柔道・剣道という他の日本の武道も一応なんちゃって修行をしました。
そこで感じたのは、それぞれの武道は学ぶ体技と技術は全く違えど、学ぶ精神は「道」であるということで、これこそ日本文化の一つだと思うわけです。(なので、空手は空手道というのが正しいと。)
オリンピックもその精神の根本は一緒のようですが、柔道の身勝手なルール変更などを見ていると、柔道が生まれた国の文化を尊重してくれているとは到底思えず、「道」という精神もそこには感じません。
オリンピック種目になったら「空手道」ではなく、「空手」になっちゃうんだろうし。したがって、それは空手という競技ではあっても「道」ではない。
だとしたら、空手道がオリンピック競技になる意味って何でしょうね。
そして、今は共通の目的を得て大同団結しましたが、もし競技になっちゃったら、そのルール作りとして「寸止めかフルコンタクトか」という、その点でまた争い出して、どっちのルールに転んでも今度は修復不可能な溝を生んでしまうような気もします。
そうならないで、空手道のためにお互いに進化してほしいな、と。
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道徳なき経済は犯罪であり 経済なき道徳は寝言である by 二宮尊徳
力なき正義は無能であり 正義なき力は暴力である by 大山倍達(極真空手)
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なんとなく似てる。
2015.02.16
有名な話らしいのですが、こんな教科書の存在を教えてもらいびっくり。
第二次世界大戦で敵同士だったフランスとドイツが、共通の歴史教科書を作っていたという。。。1945年以降の歴史について書かれており、高校生以上対象。。。
これこそ、まさに未来を変えるデザインと言える教科書のあり方。
まさにどこかの国同士でも作れないものか・・・