2008.08.28
「スーパー広報術」というサイトのメルマガで「CSR広報の時代」という連載をさせていただいています。
その内容を一部リメイクしてこちらに掲載いたします。
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■地球環境を守ること=自社の存続
今回は少し具体的な例を上げて本業の中で進めるCSRについて書いてみたいと思います。
皆さんもよくご存知の羊羹の「虎屋(とらや)」。この虎屋のCSRへの取り組みの中で面白い取り組みがあります。
その一つが自分たちの本業の中でどうしても協力しなければならない活動として、WWF Japan(世界自然保護基金日本委員会)への協力を行っています。
ご存知のとおりWWFは、野生生物の保護活動など幅広い自然保護活動を展開する世界最大の民間団体です。
なぜこの団体に虎屋は協力しないといけないのでしょうか? それはWWFがトラの保護活動を行っているからです。
そう、「虎屋」の社名そのものの動物である「トラ」が絶滅されてしまうと、虎屋はその社名を「昔、トラという動物がいて・・・」と過去形で語らなければならなくなってしまいます。トラがこの世から絶滅されては困るのです。そこで虎屋は、WWFを通じて、社名を守ることと同様に、トラの保護活動へ参加しているのです。
これは野生生物の保護活動というCSRの社会貢献分野における立派な取り組みですが、本業、または社の存在そのものへ直結する重要な投資です。
そしてもう一つ、環境保全に対しても1970年代から様々な取り組みをしてきています。
それはなぜでしょうか? 虎屋は、餡の原材料を国産、北海道の厳選された小豆のみを使用しています。ところが、地球が温暖化してしまうと北海道で良質な小豆が採れなくなり、もっと北のサハリン以北へ原料を求めざるを得なくなります。
■虎屋の原材料の説明はこちら■
http://www.toraya-group.co.jp/make/mak_index.html
これでは、彼らが標榜する「原料にこだわり、国産にこだわる」という最も重要な社会との約束を守れなくなってしまいます。
それを守り続けるため、彼らは環境問題が社会問題化するずっと昔から、環境に配慮し続けてきたのです。
環境問題に対して配慮するのは、今となってはほとんどの企業が当たり前のように取り組み、または取り組まなければならないCSRですが、彼らにとっては本業を続けていく上で必須の取り組みなのです。
このように、虎屋という会社にとって、CSRに取り組むことは自社の存続とイコールであり、これらは彼らにとってコストではなく、必要な投資なのです。
■虎屋のCSRの取り組みについてはこちら(PDF)■
http://www.toraya-group.co.jp/corporate/pdf/20020804_01.pdf
それでは、もう一件、本業にもっと直接的に結びついたCSRの取り組み事例を見てみましょう。
■本業と共に果たすCSR
特定非営利活動法人ジェン(JEN)という団体が行っている「BOOK MAGIC」という活動があります。
■特定非営利活動法人ジェン BOOK MAGIC■
http://www.jen-npo.org/bookmagic/index.html
これは、不要になったコミック単行本や文庫、雑誌、CDなど50点以上を段ボールに詰めてペリカン便で送るだけでアフガニスタンの教育支援やパキスタンの震災支援などに寄付ができるという仕組みです。
この本やCDなどを引き取ってJENに必要な資金を提供してくれるのはあの「ブックオフ」です。彼らは本業で行う業務のサイクルはそのままに、BOOK MAGICに協力しています。これも立派なCSRです。
ブックオフが、直接、不要や売りたくなった本やCDを集めるだけでは社会貢献に結びつきません。しかし、JENというNPO法人を通じて「回収してもらうこと」で、本業としての古本などを回収するという業務はそのままに、社会貢献に結びつけるということを実現しています。
ブックオフではこのような活動以外にも、もっと直接的な寄付活動として「ルーム・トゥ・リード」への協力も行っていますが、こちらは回収した本などの利益が寄付になるという点で社会貢献的意味合いはより強いものの、コスト的な側面も強い取り組みです。
体力がある企業であれば、たとえそれがコストでも社会貢献活動を行うことは大切なことです。しかし、継続していくことはなかなか大変な上、同じ団体に継続して支援するということも社会への説明責任的に難しい側面があります。
しかし、このBOOK MAGICは、本業のシステムの一部をNPOと提携することで余分なコストや利益には影響を与えず社会貢献につなげているのです。この取り組み手法は見習うべき点が多々あります。
さらに、NPOにしてみれば、自分たちが営業すればするほど活動資金が増えること、継続して支援を受けてもそれは自分たちが努力した結果であって、スポンサー企業の意向に振り回されたりしないことなどのメリットがあります。まさにWinWinの協働スタイルなのです。
CSRは、アイディア次第で利益やコストをかけずに実行することができるものなのです。
そして、虎屋のように、会社が存続するために必要な取り組みとして実践できるものでもあり、決して義務的に行わなければならないものばかりではないのです。
ぜひ、皆さんの会社でも本業を活かした「攻めのCSR」というものを見直してみてください。それはきっと会社をさらに元気にしてくれることでしょう。
■ここがポイント■
1.本業を続けていく上で必要なCSRの取り組みはどの会社にもある
2.自社の存続と直接つながるCSRの取り組みに、無理なく継続できるCSRのカギが隠されている
3.アイディア次第でCSRへの取り組みは利益やコストに影響を与えずに展開できる
■こちらもぜひご覧ください—————————————
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http://s-pr.com/mmag/index.php
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2008.08.07
世の中はダークマター(またはダークエネルギー)に満ちているらしい。
「ダーク」というと、「悪い」イメージがあるが、そんなものではない。
見えない、わからないという意味。
例えば月は宇宙空間にぽっかりと浮かんでいるようでいて、地球からの重力だとか、太陽からの引力だとか、慣性の法則だとか、様々な力関係のバランスによって浮かぶことができている。(なんだか人が社会で生きていくことと似ていなくもない・・・)
月が地球の衛星として浮かんでいること、これは、実は奇跡に近い偶然の産物なのだが、それはそれとして・・・
この様々な力、つまりエネルギーの総量を色々な見地から考えると、世の中には目に見えたり、自分たちが知り得る以外のエネルギーや物質(というか質量)が存在していないと理屈が合わない、ということらしい。
その総量、なんと85%!
つまり自分たちが把握できている物質(質量)やエネルギーはわずかに15%しかないことになり、他の謎の部分がこの世界の大部分を占めているということになる。
これは大変だ!
ラジオが無い時代、「箱から人の声が聞こえてくる」なんて魔法の世界の話でしかなかったはず。それは単にまだ人類が電波というものを知らなかったからに過ぎない。
もし、このダークマターが解読され、利用できるようになれば、重力すら制御可能になる。
そんな時代が、地球がこのまま破壊されてしまう前に来れば、人類はなんとかその先も生き続けていけるのでは!
と、下の本を読みながら思った。
「Newton」の「未解決の天文学」
2008.08.01
現在、自分たちが存在する宇宙が、約150億年前にビックバンによって作られたと言われている。(これはどうやら本当らしい。)
「じゃあ、宇宙で最初に光り出した星『一番星』は?」というのは昔から言われてきたことで、それを探すべく、大規模な観測が実施されてきた。
しかし、現在観測されている最も古い星でも約130億年ほど前の星で、事実上の最古の星は見つかっていないのだ。
その一番星の形成過程を名古屋大学大学院助教の吉田直紀氏らが大規模なコンピューターシミュレーションで明らかにしたとのこと。うーむ、すごい
初めて生まれた星はあまり大きな星ではなかったようだが、世の中すべからく最初に光り出そうとすることは勇気がいる。
たとえどんなに小さな光でも、それは暗黒の宇宙を照らした最初の光
現在、宇宙全体では一個で2000億個の星をしたがえる銀河が2000億個も存在すると言われている。
そんな無限に近い輝きに満ちた宇宙が、最初はたった一つの輝きからはじまったという事実は、なんだか自分を勇気づけてくれる。
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下の写真は「はくちょう座」のベータ星「アルビレオ」
全く色が違う星が二重星になっていてとても美しく、全天で最も美しい星とも言われる。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも出てくるから知っている人も多いかも。
(写真はNASAのウェブページからお借りしました。)
2008.07.24
テレビによるサラリーマンの路上アンケートのメッカ、「新橋駅前SL広場」。
ここは、広さはさほど広くはないが、色々なイベントが開催される場所でもあって、先日ここで「事件・犯罪大事典」を衝動買いしてしまうなど、自分にとっても馴染み深いゾーンである。
7月24日(木)と25(金)の二日、この広場で「新橋こいち祭り」が開催されている。
たいへんなにぎわいで、露店の数も半端ではないのだが、実に効率よく仕切られていて、楽しい雰囲気満載。
この日ばかりは、普段中間管理職で悩みをお酒で解消している酔っ払いのおじさんも、クールビューティーなOLさんも皆、お祭り好きな個人として楽しんでいるように見える
出展も意外と有名店が多くて、色々と味見をしたいという誘惑にかられる
中央には舞台もあるし、狭い空間でよくぞここまで作り込んでいるなぁと感心することしきりだった。
フラフラと歩いていたら、JALのブースで知る人ぞ知る「SKY TIME」をなんと100円で売っていたので買ってみた。
JALという会社は、CSR関係でもすごくがんばっている。
なので、個人的にはとても応援したい企業なのである。
紹介しだすと長いのでざっくり言うと、現場の声を拾って優れたCSRの取り組みにつなげていることができている数少ない企業なのだ。
詳細はぜひ、こちらをご覧ください。
■CANPAN CSR プラス 株式会社 日本航空■
http://canpan.info/csr_info_view.do?u=jal75
■株式会社 日本航空のCSR関係ホームページ■
http://www.jal.com/ja/csr
夜の新橋、素敵なゾーンに乾杯(SKYTIMEで)
2008.07.20
今年9月、京都で「市民メディア全国交流集会」の第六回「京都メディフェス」が行われる。
そのプレイベントとして「きょうとNPOセンター10周年記念事業」でもある「市民メディアってなに?」が行われた。
それに参加するために夏の京都に足を運ぶ・・・
夏の京都は、大学生時代に車で出かけ、織田信長が朝倉討伐に進軍したルートを追っていくという無謀な一人旅を敢行、車の中で寝泊まりした時にひどい目に遭って以来、20年近くも避けてきたので、暑い京都の景色がとても新鮮だった。(でも暑い・・・)
宿泊先の近くに明智光秀公の塚があるので、チェックインする前に足を運んでみた。
ここに足を運ぶのは初めてだったが、思っていた以上に手厚く祀られているのを拝見し、明智光秀公が、かの地ではかなり信望があった御仁だったのではと思った。
慕われていなければ、こんな塚など残っていないはずである。
無念の死を遂げた人物を丁重に祀るということも可能性としては十分ある。が、将門塚がそうであるように、光秀塚からもそのような負のオーラが感じられないのだ。
個人的には、歴史上彼がしたことは、その後の日本史を若干つまらないものにしたと思っているので、嫌いではないが、好きな武将ではない。
歴史の気まぐれのように出現した織田信長という天才が天寿を全うしたとしたら、どのような日本史が刻まれたのか興味が尽きないからだ。(でも、部下だったらちょっと辛いかも)
とはいえ、彼が逆賊的に扱われるのはさらにおかしな話。下剋上という当時の常識からすれば、たとえ彼が純粋に出世欲で信長を殺したのだとしても決して悪人という話ではない。
三日天下の後、彼もまた天寿を全うできずに死ぬわけだが、それを嘆く民の気持ちがこの塚にあらわれているような気がする光秀塚だった。
そんな、夏の京都はやっぱり暑い。
まだ残暑も残っているであろう京都で行われる「京都メディフェス」ですが、楽しくもためになる企画が盛りだくさんです。ぜひ皆さんもご参加ください!
■京都メディフェス情報はこちらから■
http://www.shiminmedia-kyoto.jp/
【雑記】
カテゴリ的に「英雄列伝」かどうか迷ったけど、光秀公に敬意を表して・・・
タイトル「明智光秀塚、大地に立つ」にピンときた方、相当なガンダムオタクですね。。。
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